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東南アジアのSNS利用は世界平均超え|データで見る、いま企業が押さえるべきデジタルマーケティングの潮流

2026年4月22日

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東南アジアでは、SNSが単なるコミュニケーションツールではなく、ブランド発見・商品比較・購買行動まで担う主要チャネルになっています。 本記事では、最新の調査データをもとに、東南アジアにおけるSNS利用動向とマーケティング戦略のポイントを解説します。

東南アジアは世界平均を上回るSNS利用地域

東南アジアでは人口の61.5%がアクティブなソーシャルメディアユーザーであり、世界全体のSNS利用者の**10.2%**を占めています。

さらに、1人あたりの利用SNS数も特徴的です。

1人あたり利用SNS数
フィリピン8.36
マレーシア8.12
インドネシア7.93
シンガポール7.24
ベトナム7.11
タイ7.11
世界平均6.83

全主要国で世界平均(6.83)を上回っており、東南アジアでは複数プラットフォームを前提としたマーケティング設計が必須であることが分かります。

SNSは「ブランド調査・購買行動の起点」

東南アジアでは、SNSは単なる娯楽ではなく、ブランド理解の主要チャネルです。

  • インドネシア:**82.1%**がSNSでブランド調査
  • 2/3のユーザーがSNSでブランド検索
  • 地域全体でも約**50%**がブランド情報収集目的でSNSを利用

消費者の購買導線は「検索 → 購入」から「SNS → 発見 → 比較 → 購入」へとシフトしています。

国別に異なるユーザー行動

各国でSNS利用の傾向は異なり、マーケティング戦略も国ごとに最適化が必要です。

フィリピン

  • SNS利用時間:3時間32分/日
  • インフルエンサーをフォロー:44.9%
  • Vlog視聴:48.3%(週次)

インフルエンサー・UGCが非常に強く機能する市場です。

インドネシア

  • SNSがオンライン活動の**42.6%**を占める
  • TikTok利用:約44時間/月

SNSが生活インフラとして定着しており、プラットフォームへの接触密度が極めて高い市場です。

マレーシア

  • TikTok利用:約42時間/月

短尺動画マーケティングが機能しやすい環境が整っています。

タイ

  • YouTube利用:約42時間/月

レビューや長尺動画が購買判断に影響しやすい傾向があります。

シンガポール

  • Reddit利用:約3時間56分/月
  • 月間アクセス:116.9回

コミュニティ・議論型の情報収集が強く、口コミや専門的なレビューが重視される市場です。

インフルエンサーとUGCの影響力

SNSユーザーのうち22%がインフルエンサーをフォローしており、16〜24歳女性では**30.8%**に達します。若年層ほどインフルエンサーからの影響を受けやすい構造があります。

ブランド調査チャネルとしての利用率:

プラットフォームブランド調査利用率
Instagram62.3%
Facebook52.5%
TikTok51.5%

UGC・インフルエンサーは信頼形成の中心として機能しており、企業ブランドの認知・信頼構築においても欠かせない要素となっています。

プラットフォームごとの役割

同じクリエイティブを複数プラットフォームに流用するのではなく、各プラットフォームの役割に応じた設計が成果を左右します。

プラットフォーム主な役割
Instagramブランド発見・憧れ形成
Facebook比較・コミュニティ
TikTok拡散・興味喚起
YouTube深い理解・レビュー

広告費の増加とROI重視

指標数値
世界広告費1.1兆ドル(+7.3%)
デジタル比率72.7%
ソーシャル広告費2,430億ドル(+15%)
インフルエンサー市場規模350億ドル(+14%)

広告投資が拡大する一方、ROI・成果測定の重要性も高まっています。UGCやインフルエンサー施策についても、感覚的な運用ではなくデータに基づいたPDCAが求められます。

まとめ

東南アジアは、

  • SNS利用率が高い
  • 複数プラットフォームを使いこなす
  • SNSが購買導線の起点になっている

という点で、世界でも最も進んだソーシャルコマース市場の一つです。

この市場で成果を出すには、

  • プラットフォームごとの役割理解
  • ローカル文脈への適応
  • UGC・インフルエンサーの戦略的活用

が不可欠です。データを起点に設計し、現地ユーザーの行動に合わせた施策を継続的に最適化していくことが、東南アジアでのマーケティング成果につながります。


出典